2024/04/24
≪舌の役割(1)≫
食べ物を「美味しく」食べ続けるための「歯」の大切さはいつもお伝えしていますが、今回は、“食べる、話す”などの繊細な働きを支える器官『舌』の役割をお伝えします。
私達が「食事」をするとき、『舌』は食べ物を噛みやすい位置に移動させ、唾液と食べ物を混ぜ合わせながら飲み込みやすい状態に整え、最後に塊になった物を“のど”に送り出すことを助けています。
例えば、舌にちょっと傷が出来たような経験がありませんか?
小さな傷が出来ただけで、食べることや喋ることに不自由な思いをすることからも、舌の繊細な働きが分かります。
それ以外にも、『舌』には“味を感じる”というとても重要な役割があるんです。
舌の表面には“味蕾(みらい)”と呼ばれる器官があります。
その中にはたくさんの「味覚細胞」があり、食べ物が“甘い・しょっぱい・酸っぱい・苦い”のような味、さらに、“香り・色・形・温度・歯ごたえ”などの情報を「信号」として『脳』に送ります。
脳では、味覚細胞から送られてきた『味の情報・その他の情報』が総合的に判断され、『おいしさ』を察知する…というわけです。