2024/05/10
≪舌の役割(2)≫
舌の役割には、「甘い・しょっぱい・酸っぱい・苦い」などの味を感じる「味覚」があり、
「味覚」は、舌の表面の「味蕾(みらい)」がその役を担っています。
味蕾の数は「乳児期」には“約1万個”もあり、ほほの内側や唇にも存在していますが、
「成人」になると“7,500個”くらいに減少してしまうと言われています。
赤ちゃんの食事は、生まれてからしばらくは『母乳』。……そこから“離乳食”が始まり、
徐々に色々な味を覚えてゆくわけですが、お母さんにとっては一番大変な時期です。
“嫌がって食べない……吐き出してしまう……離乳食を見ると泣き出してしまう……”
多くのお母さんは、このような経験をお持ちでしょう。
味蕾の数からも分かるように、味覚が敏感な赤ちゃんにとっての離乳食は、
ほんの少しの異物も体の中に入れないよう、赤ちゃんに備わった力なのかもしれません。
焦らずに、大人が『美味しい!』と笑顔で食べる瞬間をたくさん見せて、
『食事の時間=楽しい時間』と習慣づけることが大切ですね。
余談ですが、驚異的な数の味蕾を持っている生き物が「ナマズ」。
ナマズは、ウロコがなく、全身が「約17万個もの味蕾」で覆われ、
全身で味を感じることが出来るそうですよ。
「人」は、味を感じて言葉を操ることのできる器用な「舌」を持っています。
その機能を十分活かして“しっかり噛み、味わう”。
……そんな毎日をおくりたいですね。
(参考:くらしの小径)