2024/09/09
≪歯と全身の関係(4)≫
『生活習慣病』という言葉は、テレビや雑誌でも頻繁に耳にするようになりましたが、
かつては『成人病』と呼ばれていたことをご存知でしょうか。
「成人病」は、“成人になると、よく発病する病気で加齢が原因”とされていたのですが、
1996年(平成8年)に厚生労働省によって、“生活習慣病”という言葉に改められました。
その理由は……“大人だけかと思っていた肥満や糖尿病が、子どもにも広がりを見せてきたから”
のような単純な理由だけではありません。
近年、成人病は単なる加齢ではなく『食生活・運動・休養・飲酒・喫煙』など、
子どもの頃からの“生活習慣の積み重ね”が、発症や病状の進行に深く関係していることが明らかになってきたからです。
つまり、“子どもだから大丈夫…”ということはなく、どの世代にも「他人事」ではありません。
生活習慣病の多くは、長年にわたり積み重ねられた結果からくる、“慢性病”とも言えます。
でも、捉え方を変えてみると、『正しい食生活習慣』を身につけることで、
その病気の発症や進行を予防することができる病気とも考えられますね。
文部科学省の発表によると、「小中学生の肥満児は、この30年で約3倍になった」
と言われていますが、その主な原因は、食べ過ぎ(過食)と運動不足!
毎食の食事内容も重要なことですが、時間をかけて「よく噛み楽しく食べる!」などの食べ方も、大切なことです。