2019/08/09
≪古代ローマの歯磨き剤は!≫
家庭でできる虫歯予防は、歯ブラシと歯磨き剤によるブラッシング!
今回は、『古代ローマ時代の歯磨き』の話をご紹介します。
古代ローマ帝国の貴族たちは、“つまようじ”で歯の掃除をしていたと記録されています。
また、「バラを粉末にした歯みがき」や、「鹿の角」、「ハツカネズミの頭骨からとれる灰」、「馬のひづめをつかった薬」などで、歯のケアをしていたようです。
このようにお口の衛生に関心が高かったのは、糖尿病からくる『歯周炎』に苦しんでいた貴族が多かったため…。
おそらく、運動不足のうえに、毎日ぜいたくな食事をしていたからでしょう。
同じ貴族でも、皇帝や皇后など皇室のトップクラスは、「塩」を歯みがき剤として使っていました。
当時の塩は、“塩一握り、毛皮一枚”といわれたほど高価で貴重な物質で、初代ローマ帝国皇帝「オクタヴィアヌスのお姉さん」が愛用していた「塩ハミガキ剤」の処方が今も残っています。
古代ローマ人にとって、「塩はみがき」はあこがれのデンタル・ケアだったのですね。
(参考資料:8020推進財団「歯話」より抜粋)