2024/08/07
≪歯と全身の関係(3)≫
『2007年国民健康・栄養調査』によると、糖尿病が強く疑われる人や、可能性を否定できない
“予備軍”は合わせて2210万人と推計され、1997年との比較では1.3倍に増え、そのペースは加速しています。
特に、「30代~60代の男性」、さらに「子ども」にまで肥満の範囲が広がり、
食生活が『日本型(粗食)』から『欧米型(栄養過多)』に変化した結果が顕著に表れているようです。
2008年4月、40歳~70歳の方までを対象に『メタボリックシンドローム』に重点を置いた特定健康診査・特定保健指導がスタートとしました。
しかし、「財団法人・健康、体力づくり事業財団」の調査によると、
間違った理解や実際の行動とのずれがあるなどの指摘がされています。
例えば…次の問題に○×で答えてみてください。
(1)特定保健用食品(トクホ)は、生活習慣病の治療に用いる食品である。
(2)口の中の健康管理が寝たきりの予防にもつながる。
如何でしたか?答えは……
(1)「×」・・・「トクホ」そのものの認識が正しく理解されていないため、正解者は「38.1%」。
(2)「○」・・・ご存じだった方は「2%」。
この結果を見てもわかることですが、『健康への対策意識』があっても、
自分自身の健康状態を把握して、『生活習慣病をきちんと知ること』が始まりのようです。