2024/11/04
≪健康に生きるために(1)≫
我が国の「平均寿命」は、戦後の食生活の改善などによって飛躍的な伸び、
世界でも有数の長寿国として知られていますが『※健康寿命』でも第1位である事をご存知でしょうか。
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※【健康寿命】
…WHOが提唱した新しい指標で、病気や痴呆、衰弱などで要介護状態になった期間を、
平均寿命から差し引いた寿命のこと。
長寿国では、一般に平均寿命と健康寿命の開きが長く、
我が国でも最晩年に寝たきりになるなどの期間が、国民平均6年以上に及んでいるのが現状。
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「健康寿命」とは、“健康で明るく元気に生活する期間、寝たきりや痴呆にならない期間”
ということになりますが、生活習慣病の発症率は高齢になるほど高くなっています。
平成9年版厚生白書によると「寝たきり・要介護高齢者」は2025年には520万人になると推測されており、
出来るだけ病気やけがをせずに「健康長寿」になるための食生活習慣や安全な生活環境への取り組みが必要とされています。
また、日本大学が「全国の高齢者5000人を対象にした大規模調査」の結果では、
『65歳以上の時点で、20本以上自分の歯があり咀嚼能力が高い人は、
自立して元気に生きられる“※健康余命”が長くなっている』ことが明らかになっています。
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※「健康余命」…健康で身体的な能力を発揮できると期待される寿命。
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長く健康に生きるには、『口腔の健康を保ち、歯の寿命を延ばすこと』が、非常に大切であることが分かります。
では、「口腔の健康」はどのように私達の身体と関係しているのでしょうか。
~次回につづく~