2020/10/27
≪美味しく食べる3つの要素(1)≫
私たちの口は、呼吸する、食べ物をいれる、薬を飲むなど、身体の中にモノを摂り入れるための「入り口」です。
食べ物を美味しく食べるために必要なものは「歯」、噛むための「筋力」、そして「唾液」。
この3つの要素は非常に大切なもので、これらの機能が低下すると口腔の機能が悪化しているとも言えるでしょう。
昔に比べて、噛む回数が少ないことは、以前お伝えしましたが、その原因には、
私たちの食生活に浸透している『インスタント食品』の普及が大きく影響しています。
『インスタント食品』とは、“簡単な調理操作ですぐに食べられるように加工されたもの”
を指しますが、両親ともに仕事を持つ方が多い現代、子どもでも簡単に調理が出来て、
“美味しい”ということになれば、需要が高まるのは当然かもしれませんね。
しかし、インスタント食品には、「食品添加物・原材料の品質」などの安全性に加え、
食品の多くは軟らかく、噛まずに飲み込めてしまうものばかりです。
毎日の食生活がこのような加工食品に偏ってしまうと、唾液の分泌が少なくなり、
口が渇いてくるために、「ドライマウス(口腔乾燥)」と呼ばれる症状を訴える人も多くなってきています。
~次回に続く~