歯と口の健口ニュース|香川県丸亀市の歯医者 ますだ歯科医院

歯と口の健口ニュース

≪被災時の歯の健康!(1)(2)≫

一番気になることは、身体の健康はもちろん歯の健康状態ですが、
その時の状況では衛生用品も不足しているので、十分な歯磨きは不可能かもしれません。
一日も早いライフラインの復旧と、衛生用品を含む救援物資が届くことが望まれますが、
一般のご家庭でも、“自分にもできる救援物資”
用意されている方が多数いらっしゃると思います。

以下は、『歯科衛生士・八百屋の経営者』という近藤博子さんが、
『被災時の歯の健康』として一般の方にメッセージを送られたものを
抜粋してご紹介いたしますので、ご参考になさってください。

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阪神淡路の震災の支援に行った経験ある方からの連絡で気になったことがあります。
支援物資の中に大量のお菓子(菓子パン)があったとのこと。
(選択の余地があれば)水の確保も充分ではない時に、歯も磨けない…
そのような状態にお菓子(食べること)の支援は、できるだけ避けたいです。
口の中がベトベトして汚れやすくなるばかりではなく、歯ぐきの炎症も起きやすくなります。
疲れた時の糖分とは、甘い砂糖ではなく、食べたものが分解されてできる糖質のことです。
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お菓子(菓子パン)は、噛まずに飲み込むことにもなるので、唾液の出てくる量も減ります。
唾液の量が減ることも全身の健康状態をよく保つためにはマイナスです。
また(避難生活では)動く量も極端に減りますから、お菓子は太ります。
歯のためだけではなく全身的な面からも、こんな時だからこそ、
できればお菓子の支援は、避けたいものです。
口が渇けば、風邪もひきやすくなり、ばい菌がのどにくっつきやすくなるからです。
キシリトール入りのガムなどは、甘いお菓子より唾液も出て来て、よいのかもしれません。
噛みすぎて、あごが痛くならないように、また、そればかり食べていると
お腹がゆるくなることもありますから気をつけることが大切です。
うがいができなくても歯をみがくとよいです。口の中が少しでもすっきりすれば、気分も変わります。
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「食」は生きる力を生みだす源です。