歯と口の健口コラム|香川県丸亀市の歯医者 ますだ歯科医院

歯と口の健口コラム

≪「量より質」で健康に(3)≫

子ども(学童)の肥満度の指標に使われる「ローレル指数」では、数値が高いほど
“肥満度が高い”ことを表し、『食べるのが早い子どもほど、肥満度が高い』こと
が明らかでした。

さらに、「ひと口の量が多い」と答えた子どものローレル指数が「平均139」だった
のに対して、「少ない」と答えた子どもは「平均129」!

つまり、「早食いで、ひと口の量が多いほど肥満度が高い」という傾向は、
大人も子どもも同じ
であるということです。

また、“ゆっくり噛んで食べているか”という点では、「あまり噛まない」ほうが
大人も子どもも肥満度が高いことがわかっています。

この調査では、「噛むことの大切さ」についての『健康教育プログラム』も実施!
市販のおにぎり1個を食べて、プログラム実施前と実施3か月後で、
「噛む回数」とローレル指数の変化を比較することになりました。

その結果、プログラム実施前の噛む回数が平均「198回」、実施後は「368回」と
平均で170回も増加…しかし「ローレル指数」はあまり変わらず、
食べ方は短期間で大きく変化するが、肥満度は短期間での改善が難しい
ということが分かりました。

様々な生活習慣病予防の点からも、子どもの頃からの「ゆっくり、よく噛み、少しずつ食べる」
という「食べ方の質」が習慣になるよう
に、取り組みたいですね。