2022/09/15
≪イオン飲料の誤解(2)!≫
乳幼児期に使用されるイオン飲料の目的は、下痢や嘔吐などの際に起こる
軽い脱水症状を防ぐために使用されます。
しかし、糖分の濃度が高く甘味がより強いため習慣化する傾向があり、
絶えず口腔内に残存してしまうことが、「むし歯」の大きな原因になるようです。
また、夜寝る前や、夜中に起きたときに与えることも、ますますこの傾向を強くしてしまいます。
下痢や嘔吐で小児科を受診したときに、「市販のイオン飲料」を勧められることがあります。
症状が改善した後は、イオン飲料による水分補給は必要ないのですが、
多くの親は「イオン飲料は水代わりにいくら与えても身体によい飲み物!」と勘違いしてしまうようです。
さらに、子どもが欲しがるために中止することなく、
積極的に与えてしまうことが習慣化に繋がる原因のようですね。
運動して汗をかいたときに、イオン飲料(スポーツ飲料)を飲むことが当たり前のようになっていませんか。
また、運動の有無に関わらず「イオン飲料のペットボトル」を持ち歩く習慣がつき、
だらだらと飲むことが習慣になっていませんか。
その習慣が、生えて間もない幼若永久歯をむし歯にしてしまう原因になっています。
(資料:日本小児歯科学会) http://www.jspd.or.jp/contents/main/proposal/index03_02.html